ウェブサイトを運営していると、サイバー攻撃や不正アクセスのリスクは常に存在します。
万が一サイトが攻撃を受けた場合、「何から対応すればいいか分からない」という状況になることも少なくありません。
この記事では、ウェブサイトが攻撃された際に『迅速かつ適切に対応するための初動対応5つのステップ』を分かりやすく解説します。

ウェブサイトがサイバー攻撃を受けたらどうなる?
ウェブサイトがサイバー攻撃を受けると、以下のような深刻な問題が発生する可能性があります。
- サイトの改ざんや乗っ取り
- 個人情報やクレジットカード情報の漏洩
- マルウェア感染による二次被害の発生
- 顧客や訪問者からの信頼喪失・損害賠償のリスク
被害を最小限にするには、攻撃直後の『初動対応』が極めて重要です。
ウェブサイトが攻撃されたらまずやるべき5つのステップ【初動対応】
まずは、落ち着いて以下を確認しましょう。
- ウェブサイトが正常に表示されるか(改ざんの有無)
- 管理画面へのログインが可能か
- サーバーの異常や不正なファイルがないか
- 個人情報や顧客データへのアクセスログを確認(漏洩の兆候がないか)
まず被害状況を把握することが重要です。
状況が深刻である場合や改ざんされている場合は、すぐにウェブサイトを一時的に停止します。
- サーバーを一時的にオフラインにする
- サイトをメンテナンスモードに切り替える
これにより、さらなる被害の拡大やユーザーへの影響を最小限にします。
攻撃の証拠となるログやファイルをバックアップし、安全に保管します。
以下を必ず保全します。
- サーバーアクセスログ・エラーログ
- 改ざんされたページのスクリーンショットやHTMLソース
- 不正ファイルやマルウェアのサンプル
後で警察やセキュリティ専門家への調査依頼・報告が必要になるため、重要なステップです。
被害の重大性に応じて、迅速に以下の機関に相談・報告します。
- セキュリティ専門会社(原因究明・復旧支援)
- 契約しているホスティング会社やサーバー提供業者
- 警察・サイバー犯罪対策課(犯罪性がある場合)
- 個人情報保護委員会(個人情報漏洩の場合)
専門家のサポートを受けることで、被害の迅速な復旧や原因究明が可能になります。
原因を特定したら、以下の流れでウェブサイトを復旧します。
- 最新の安全なバックアップデータからサイトを復元
- CMSやプラグインなどのアップデートを徹底
- 強力なパスワード設定・二要素認証の導入
- WAFやセキュリティスキャンツールを導入し、侵入経路を遮断
このステップを徹底することで、今後の再発防止につながります。
初動対応で特に重要なポイント(必須の確認事項)
特に以下の3点は初動対応の中でも重要なポイントです。必ず実施しましょう。
- 被害状況を正確に把握すること
- 証拠やログの保全を行うこと
- 外部の専門機関やプロに迅速に連絡をとること
これらの対応を素早く行うことが、被害の拡大防止と復旧の早期化に大きく役立ちます。
初動対応を迅速にするための事前準備とは?
攻撃を受けた際、迅速な対応ができるよう以下の事前準備を整えておきましょう。
- 緊急対応マニュアルを用意し、社内で共有しておく
- バックアップ体制を整え、毎日または週次で実施
- 連絡すべき専門家・関係機関の連絡先を事前にまとめておく
事前準備があるかないかで、攻撃時の対応スピードは大きく変わります。
まとめ:ウェブサイトが攻撃された際は初動対応が命!
ウェブサイトへの攻撃は決して他人事ではありません。
もし攻撃を受けても、本記事の5つのステップを落ち着いて迅速に実践することで、被害を最小限に抑えることが可能です。
今すぐ社内で対応マニュアルを作成し、もしもの事態に備えましょう。